DTMを始める前に確認すること
機材を揃える前に、どんな音楽を作りたいのかを大まかに決めておくと、無駄な出費を防げます。
- 打ち込み主体(EDM・ヒップホップ・ポップス):MIDIキーボード中心の構成でOK
- ボーカル録音あり:マイクとオーディオインターフェースが必須
- ギター・ベースの録音あり:ライン録音またはアンプシミュレーターが必要
本記事ではボーカル録音も想定した「オールラウンドな構成」を予算別に紹介します。
【2万円セット】まずは始める構成
音楽制作を「とにかく試してみたい」という段階の構成です。クオリティの高い録音はできませんが、DAWの操作やアレンジの基礎を学ぶには十分です。
| 機材 | モデル例 | 価格 |
|---|---|---|
| オーディオインターフェース | Focusrite Scarlett Solo (4th Gen) | 約¥15,000 |
| ヘッドフォン | audio-technica ATH-M30x | 約¥5,000 |
| DAW | GarageBand(Mac)/ REAPER(30日間無料) | 無料 |
| マイク | スマートフォン付属イヤホンのマイク | — |
合計目安:約¥20,000
この構成ではマイクは付属のものを流用しますが、オーディオインターフェースとヘッドフォンを揃えることでDAWへの入出力環境が整います。GarageBandはMacユーザーなら無料で使える高機能DAWです。
【5万円セット】本格入門構成
本格的にDTMを学びたい方向けの構成です。マイクも揃え、ある程度のクオリティでボーカルや楽器を録音できます。
合計目安:約¥50,000〜¥60,000
AT2020はコンデンサーマイクのエントリーモデルとして世界で最も売れているモデルの一つ。Scarlett 2i2のファンタム電源(+48V)で動作します。MIDIキーボードがあると打ち込みの効率が大幅に向上します。
【10万円セット】本格スタジオ入門構成
プロ仕様の音質を自宅で実現したい方のための構成。この予算帯から「プロが使うツールを使っている」という実感が持てます。
合計目安:約¥100,000〜¥130,000
MOTU M4は4入力で複数マイクを同時使用でき、バンドのデモ録りにも対応できます。RODE NT1は低ノイズが特徴で、深夜の静かな環境でも高品質な録音が可能。スタジオモニターを加えることでミックスの精度が上がります。
追加で揃えると良いもの
マイクスタンド(約¥3,000〜)
コンデンサーマイクには必須。卓上型と床置き型があり、録音スタイルに合わせて選ぶ。
ポップガード(約¥1,500〜)
マイクに直接風が当たる「ポップノイズ(p音・b音での破裂音)」を防ぐフィルター。ボーカル録音には必須。
XLRケーブル(約¥1,000〜)
マイクとオーディオインターフェースをつなぐケーブル。安価なものでも録音品質への影響は少ない。
アイソレーションパッド(約¥2,000〜)
スタジオモニターをデスクに直置きすると振動が伝わりミックスに影響が出ます。スピーカーの下に敷くことで共振を抑えられます。
まとめ
| 予算 | 目的 | おすすめ構成の中心 |
|---|---|---|
| ¥20,000 | まず試す | Scarlett Solo + ATH-M30x |
| ¥50,000 | 本格入門 | Scarlett 2i2 + AT2020 + ATH-M50x |
| ¥100,000+ | 本格スタジオ | MOTU M4 + RODE NT1 + モニタースピーカー |
音楽制作の機材は「揃えれば終わり」ではなく、スキルが上がるにつれて必要なものが見えてきます。最初は必要最低限から始め、「何が足りないか」が分かってからアップグレードするのが賢いアプローチです。

