「バンドをやろうぜ」の時代

1987年、BOØWYが解散宣言を出した年、日本中の若者がギターを手に取った。「BOØWY以降」と言われるほど、このバンドの影響は絶大だった。同時期にBUCK-TICK、THE BLUE HEARTS、レッド・ウォーリアーズ、ユニコーンなどが次々とブレイク——「バンドブーム」という社会現象が起きた。

この時代を象徴する2つの場所がある:

  • ホコ天(歩行者天国):原宿・渋谷の歩行者天国でバンドが路上ライブを行い、スカウトされるケースが続出
  • イカ天(三宅裕司のいかすバンド天国、1989年〜):TBSのオーディション番組。週1回の放送が社会現象に
1980年代 原宿ホコ天 路上ライブ バンドブーム

イカ天(三宅裕司のいかすバンド天国)

「三宅裕司のいかすバンド天国」(略称:イカ天)は1989年2月〜1990年12月、TBSで放送されたアマチュアバンド対抗バトル番組だ。

勝ち抜きシステム:

  1. 毎週約10組のバンドが事前に演奏を撮影して持ち込む
  2. 審査員の過半数が「演奏中止」の札を上げると、放映中の演奏映像が画面上で徐々に小さくなり(ワイプ)、最終的に真っ暗になって消える——これを「ワイプされる」と呼んだ。ワイプされずに完走することがまず第一関門
  3. すべての演奏を審査後、審査員がその週の挑戦者(チャレンジャー)を選出
  4. 選出された挑戦者と前週のイカ天キングが対決
  5. 審査員の投票によって勝者が決まり、勝ったバンドがその週のイカ天キングとなって翌週も出場する
  6. 5週連続でイカ天キングの座を守り続けると「グランドイカ天キング」として殿堂入りとなり、メジャーデビューへの道が開かれた

イカ天キングとグランドイカ天キング

🏆 称号の仕組み

イカ天キング:その週の対決を制したバンドに与えられる称号。翌週も防衛戦に臨み、負けるまでキングであり続ける。グランドイカ天キング:5週連続でイカ天キングの座を守り抜いたバンドだけが得られる最高称号。番組を通じて以下の6組が達成した。
バンド特記
初代FLYING KIDSファンクロック。「幸せであるように」がヒット
2代目BEGIN沖縄出身。「島人ぬ宝」など独自の沖縄ポップで長く活躍
3代目たま「さよなら人類」がオリコン1位。社会現象に ▶ 聴く
4代目マルコシアスバンプハードロック×個性的なビジュアルで異彩を放った
5代目LITTLE CREATURES洗練されたポップセンスとアンサンブルが高評価
6代目BLANKEY JET CITYガレージロックの荒々しさで圧倒。90年代を代表するバンドへ

番組の革命性:当時のテレビ音楽番組は「プロだけが出演するもの」だった。イカ天はアマチュアを全国放送に乗せ、ピーク時視聴率20%超を記録。楽器販売が急増し、全国のライブハウスに若いバンドが溢れた。

イカ天出身バンドのその後

グランドイカ天キング以外でイカ天出身のプロデビューバンド

バンド イカ天での印象 その後
人間椅子 重金属×文学的歌詞で審査員を唖然とさせた 現在も精力的に活動中。イカ天出身最長寿バンドのひとつ
GLAY 函館出身の無名バンド。TERUのボーカルが評価される 「BELOVED」「Winter,again」など累計3000万枚超

バンドブームを支えた機材

エレキギター

モデル 代表ユーザー サウンドの特徴
Gibson Les Paul🛒 サウンドハウスで見る 布袋寅泰(BOØWY) 太くウォームなトーン。ハムバッカーによる中低域の厚み
Fender Stratocaster🛒 サウンドハウスで見る 今井寿(BUCK-TICK) シャープでブライトなトーン。シングルコイルの繊細さ
ESP カスタム X JAPAN・BUCK-TICK各メンバー 日本製カスタムの精度が世界レベルへ
Fender Telecaster🛒 サウンドハウスで見る THE BLUE HEARTSのギタリスト シンプルでパンキッシュな音
Greco / Tokai(国産コピーモデル) 地方の若手バンドマン全般 本家の1/3以下の価格で同等のプレイアビリティ

アンプ・エフェクター

🔊 80年代バンドサウンドの定番機材

  • Marshall JCM800:布袋寅泰の象徴的なハイゲインサウンド。この時代のロックギタリストの「基準」となったアンプ
  • Roland JC-120(ジャズコーラス):クリーンとコーラスの組み合わせ。今井寿がよく使用
  • BOSS DS-1:安価で扱いやすい歪み。初心者から上級者まで幅広く使われた
  • BOSS CE-2(コーラス):布袋寅泰の代名詞。廃番後も中古市場で高値が続く
  • BOSS DD-3(デジタルディレイ):空間系の定番。クリアなリピート音
エフェクターボード BOSS DS-1 CE-2 DD-3

現代のマルチエフェクターで再現

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BOØWY・BUCK-TICK・THE BLUE HEARTSを聴く——バンドブームの名盤

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バンドスコアで当時のサウンドを学ぶ

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バンドブームが残したもの

バンドブームは1992年頃に第一の波が終わるが、その後も第二波(ヴィジュアル系)、第三波(渋谷系)と形を変えながら続いていく。最大の遺産は「バンドを組んで自分たちで音楽を作る」というDIY精神の定着。プロでなくても音楽を表現できる——その感覚が、後のDTM普及やボカロ文化へと繋がっていく。


バンドブームを牽引したバンドたち

BOØWY(ボウイ)

活動期間:1981〜1987年(解散)メンバー:氷室京介(Vo)、布袋寅泰(Gt)、松井常松(Ba)、高橋まこと(Dr)サウンドの特徴:タイトな16ビートカッティング、布袋のコーラスをかけたクリーントーン、氷室の乾いたボーカル。シンプルな構成でありながら圧倒的なグルーヴを生み出した。代表曲:「Dreamin'」「MARIONETTE」「BAD FEELING」「CLOUDY HEART」なぜ重要か:1987年の解散がバンドブームの引き金を引いた。「BOØWY になりたい」という若者が全国でバンドを結成し、楽器販売が急増。日本のロックバンドが「かっこいい」という概念を定着させた張本人。

BUCK-TICK(バクチク)

活動期間:1983年〜2023年(櫻井敦司逝去により終幕)メンバー:櫻井敦司(Vo)、今井寿(Gt)、星野英彦(Gt)、樋口豊(Ba)、ヤガミ・トール(Dr)サウンドの特徴:今井寿のアヴァンギャルドなギタースタイルと、電子音楽・ゴシック・インダストリアルを取り込んだ実験性。バンドブームの中で唯一、商業的な成功と芸術的な深化を両立し続けた。代表曲:「JUST ONE MORE KISS」「悪の華」「JUPITER」「独壇場 Beauty」なぜ重要か:群馬県出身の5人がメジャーデビューし40年にわたり進化し続けた。バンドブーム出身バンドの中で最長のキャリアを誇り、ヴィジュアル系の源流のひとつでもある。

THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)

活動期間:1985〜1995年メンバー:甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(Gt)、河口純之助(Ba)、梶原徹也(Dr)サウンドの特徴:3コードのシンプルなパンクロック。余計なものを一切排除した直球のサウンドと、甲本ヒロトの絶叫に近いボーカル。「誰でも弾ける」シンプルさが若者を鼓舞した。代表曲:「リンダリンダ」「TRAIN-TRAIN」「1・2・3・4」「情熱の薔薇」なぜ重要か:「3コードで世界を変えられる」というパンクの本質を日本に根付かせた。「リンダリンダ」は現在も甲子園の応援歌として歌われ続けている。

ユニコーン

活動期間:1986〜1993年(第一期)、2009年〜(再結成)メンバー:奥田民生(Vo/Gt)、川西幸一(Dr)、手島いさむ(Gt)、阿部義晴(Kb/Vo)、EBI(Ba)サウンドの特徴:ポップ・ファンク・ハードロック・コメディを自在に横断するカオスな多様性。奥田民生のソングライティングは一見ふざけているようで、メロディの完成度が異常に高い。代表曲:「大迷惑」「働く男」「すばらしい日々」「ヒゲとボイン」なぜ重要か:バンドブームの「シリアスなロック」に笑いと余裕を持ち込んだ。奥田民生は解散後もソロ・プロデューサーとして90年代を牽引。

JUN SKY WALKER(S)(ジュンスカ)

活動期間:1986〜1993年(第一期)、2004年〜(再結成)メンバー:宮田和弥(Vo)、寺岡呼人(Ba)、森純太(Gt)、小林雅之(Dr)サウンドの特徴:明るくポップなメロディにパンクの疾走感を掛け合わせた「爽快系ロック」。演奏はシンプルで聴きやすく、若者が最初にコピーするバンドとしても人気を集めた。代表曲:「全部だきしめて」「青空のように」「どんなに離れても」「歩いていこう」なぜ重要か:バンドブームの中でも特に「明るさ」と「前向きさ」を体現したバンド。暗さやハードさが主流の中で爽やかなロックポップを打ち出し、幅広い層にバンドブームを届けた。

レッド・ウォーリアーズ

活動期間:1983〜1990年メンバー:DIAMOND☆YUKAI=田所豊(Vo)、SHÄKE=木暮武彦(Gt)、小川清史(Ba)、COMMA=小沼達也(Dr)サウンドの特徴:ハードロックをベースにしながらポップなフックを持つ楽曲。ダイアモンド✡ユカイの個性的なルックスとパフォーマンスで視覚的にも強烈な印象を残した。代表曲:「Rock'n Rouge」「ロックンロール・ドール」「くちびるから媚薬」なぜ重要か:バンドブームの中で「ハードロック×アイドル的人気」を両立した先駆け。ダイアモンド✡ユカイは現在もタレントとして活躍し、時代を超えた存在感を示す。

PERSONZ(パーソンズ)

活動期間:1982年〜メンバー:JILL=渡邉理絵(Vo)、本田毅(Gt)、渡邉貢(Ba)、藤田勉(Dr)サウンドの特徴:女性ボーカルJILLの力強い歌声と、ハードエッジなギターサウンドの融合。男性バンドが主流だったバンドブームで、女性フロントのバンドとして際立った存在感を持った。代表曲:「DEAR FRIENDS」「Precious Lie」「DON'T BE AFRAID」なぜ重要か:「DEAR FRIENDS」は後にフジテレビドラマ主題歌として再ブレイク。女性ロックボーカリストの先駆けとして後続への影響は大きい。

BARBEE BOYS(バービーボーイズ)

活動期間:1982〜1992年メンバー:KONTA=近藤敦(Vo/ソプラノSax)、杏子=関原杏子(Vo)、いまみちともたか(Gt)、ENRIQUE=佐久田エンリケ(Ba)、小沼俊明(Dr)サウンドの特徴:男女ツインボーカルとサックスを組み込んだファンキーなロック。バンドブームの中で最もソウル・R&Bの影響を色濃く反映していた。杏子と恭一の掛け合いボーカルが独特の色気を生んだ。代表曲:「暗闇でDANCE」「負けるもんか」「女ぎつねon the Run」なぜ重要か:「男女バンド」という形態を定着させ、バンドのサウンドの幅を広げた。杏子はソロでも活躍し現在も精力的に活動。

BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)

活動期間:1990〜2000年メンバー:浅井健一(Vo/Gt)、照井利幸(Ba)、中村達也(Dr)サウンドの特徴:3ピースとは思えない爆音と圧密なグルーヴ。アメリカのガレージロック・ブルースを飲み込んだ荒削りなサウンドに、浅井健一の詩的で暴力的な歌詞が乗る。代表曲:「悪いひとたち」「sweet days」「JUKEBOX」「赤いタンバリン」なぜ重要か:6代目グランドイカ天キング。バンドブームの終盤から90年代ロックへの橋渡し役を担い、解散後の浅井健一(ベンジー)は伝説的存在に。

エレファントカシマシ

活動期間:1981年〜(現在も活動中)メンバー:宮本浩次(Vo/Gt)、石森敬輔(Gt)、高緑成治(Ba)、冨永義之(Dr)サウンドの特徴:宮本浩次の圧倒的な歌唱と、文学的で怒りに満ちた歌詞が特徴。初期はメジャーデビュー後もアルバムが売れず雌伏の時代が続いたが、1997年「今宵の月のように」でテレビドラマ主題歌として大ブレイク。代表曲:「翳りゆく部屋」「ファイティングマン」「今宵の月のように」「俺たちの明日」なぜ重要か:バンドブーム世代のバンドの中で最も長いキャリアを持つひとつ。宮本浩次は2010年代後半にソロ活動でも大ヒットを記録し、世代を超えた唯一無二の存在として君臨。

プリンセス プリンセス

活動期間:1983〜1996年(第一期)、2012年〜(再結成)メンバー:岸谷香(Vo/Gt)、中山加奈子(Gt)、渡辺敦子(Ba)、今野登茂子(Key)、富田京子(Dr)サウンドの特徴:全員女性で構成された本格ロックバンド。明るくポップでありながら演奏力は本物。「ダイアモンド」(1989年)はオリコン1位を記録し、女性バンドの可能性を証明した。代表曲:「ダイアモンド」「M」「世界でいちばん熱い夏」なぜ重要か:バンドブームにおける女性バンドの頂点。「ガールズバンド」というジャンルを日本に定着させた先駆者。

ZIGGY(ジギー)

活動期間:1985〜1996年(第一期)、2004年〜(再始動)メンバー:森重樹一(Vo)、松尾宗仁(Gt)、戸城憲夫(Ba)、大山正篤(Dr)サウンドの特徴:British Rockの影響を正面から受けた本格的なハードロック。デヴィッド・ボウイへのリスペクトをバンド名に込め、当時の日本のバンドシーンで最も「洋楽的」な質感を持っていた。代表曲:「GLORIA」「GUILTY」「I'm Getting Blue」なぜ重要か:バンドブームにおけるハードロック勢の代表格。洋楽ロックファンをJ-ROCKへ取り込む橋渡し役を担った。

LINDBERG(リンドバーグ)

活動期間:1987〜1996年(第一期)、2011年〜(再始動)メンバー:渡瀬マキ(Vo)、平川達也(Gt)、川添智久(Ba)、小柳"cherry"昌法(Dr)サウンドの特徴:ポップでキャッチーなメロディと渡瀬マキの力強い女性ボーカルが融合。シングル「今すぐKiss Me」(1990年)は100万枚超のミリオンセラーを記録。代表曲:「今すぐKiss Me」「BELIEVE IN LOVE」「思い出の九九」なぜ重要か:バンドブーム末期にミリオンを記録した数少ないバンドのひとつ。女性フロントのポップロックバンドとして広い層にアピールした。

THE BOOM(ザ・ブーム)

活動期間:1986〜2014年メンバー:宮沢和史(Vo/Gt)、小林孝至(Gt)、山川浩正(Ba)、栃木孝夫(Dr)サウンドの特徴:ロック・レゲエ・沖縄音楽・世界音楽を縦横無尽に融合した多彩なスタイル。「島唄」(1992年)は沖縄の戦争の記憶をテーマにした名曲で、海外でもカバーされる日本を代表する楽曲のひとつとなった。代表曲:「島唄」「風になりたい」「中央線」「星のラブレター」なぜ重要か:バンドブームのロック文脈から出発しながら、民族音楽や社会的テーマを音楽に昇華した稀有な存在。「島唄」は世界30カ国以上でカバーされた。

LÄ-PPISCH(レピッシュ)

活動期間:1985〜1995年メンバー:MAGUMI=福田耕一(Vo/Tp)、杉本恭一(Gt/Vo)、上田現(Key/Sax/Vo)、tatsu=等々力達(Ba)、雪好=金子幸充(Dr)サウンドの特徴:スカ・レゲエ・ポップスを融合した独自スタイル。カラフルなビジュアルと跳ねるビートが特徴で、バンドブームの中でも異色の存在感を放った。代表曲:「RINJIN」「パヤパヤ」「CONTROL」なぜ重要か:スカ・レゲエを日本のポップシーンに持ち込んだ先駆け。「スカバンド」というジャンルの認知度を高めた。

SHOW-YA(ショーヤ)

活動期間:1982年〜(現在も活動中)メンバー:寺田恵子(Vo)、五十嵐美貴(Gt)、中村美紀(Key)、仙波さとみ(Ba)、角田美喜(Dr)サウンドの特徴:本格的なヘヴィメタル・ハードロックサウンドを演奏する全員女性バンド。寺田恵子のパワフルなボーカルと高い演奏技術がバンドブームの女性バンドの中でも際立つ。代表曲:「私は嵐」「限界LOVERS」「LOOK AT ME」なぜ重要か:女性バンドでありながらヘヴィメタルに正面から挑んだ唯一無二の存在。40年を超える活動を続け、女性ロックバンドの先駆者として現在も現役。

THE PRIVATES(ザ・プライベーツ)

活動期間:1983年結成、1987年メジャーデビュー〜(現在も活動継続)メンバー(1987〜1991年・バンドブーム期):延原達治(Vo/Gt)、手塚稔(Gt)、高橋達哉(Ba)、森原光司(Dr)、吉田学(Key/1991年脱退)サウンドの特徴:ブリティッシュロック/フリークビートの影響を正面から受けた本格派ロックサウンド。ロンドンでレコーディングやツアーを行い、年間100本超のライブをこなすライブバンドとして知られた。代表曲:「LUCKY MAN」「SHERRY」「週末の朝に」「GET FREEDOM」なぜ重要か:バンドブーム期に日本でいち早くブリティッシュロックの本格的サウンドを持ち込んだパイオニア。30年以上活動を継続するロングランバンドでもある。

すかんち

活動期間:1988〜1995年メンバー:ROLLY=ローリー寺西(Vo/Gt)、shima-chang(Ba)、ドクター田中(Key)、小畑ポンプ(Dr)サウンドの特徴:グラムロック・ハードロックをベースにしたポップロックバンド。ROLLYのド派手なビジュアルと超絶ギターテクニック、コミカルな歌詞センスが融合した唯一無二のスタイル。「ロックはエンターテインメントである」ことを体現した。代表曲:「恋のT.K.O.」「恋のマジックポーション」「恋の1,000,000$マン」なぜ重要か:バンドブームの多様性を象徴する存在。「恋のマジックポーション」は『ダウンタウンのごっつええ感じ』初代テーマ曲として大ヒット。ローリー寺西は解散後もロック評論・タレントとして活躍し、「昭和のロック文化の語り部」的な役割を担っている。

モダンチョキチョキズ

活動期間:1987〜1998年メンバー:濱田マリ(Vo)、矢倉邦晃(リーダー)、真城めぐみ(Vo/Perc)、岸本基(Vo/Vl)、長谷部信子(Vo/Key)ほかバックバンド含む大所帯サウンドの特徴:ジャズ・シャンソン・キャバレー音楽をロックと融合した唯一無二のスタイル。濱田マリのコミカルでカリスマ的なボーカルと、バンドの音楽的多様性が口コミで広まった。代表曲:「人生相談」「夕暮れ時はさびしそう(カバー)」「チョキチョキダンス」なぜ重要か:バンドブームの中で最も異端でアーティスティックなバンドのひとつ。濱田マリは解散後に女優・タレントとして広く知られる存在に。

ラフィンノーズ

活動期間:1980年〜(断続的に活動継続)メンバー(バンドブーム期1988〜1989年):CHARMY=小山祐(Vo)、NAOKI(Gt)、PON=岡村英明(Ba)、MARU(Dr)サウンドの特徴:日本のパンクロックシーンを代表するバンドのひとつ。THE BLUE HEARTSよりも荒削りで反骨精神が強く、地下パンクシーンから這い上がった。代表曲:「GET THE GLORY」「P.O.W」「CRAZY DREAM」なぜ重要か:バンドブームの商業化とは一線を画し、インディーズ・パンクシーンの矜持を保ち続けた。後続のパンクバンドへの影響は大きく、「日本のパンクの源流」のひとつとして語り継がれる。

アンジー

活動期間:1980年結成(博多)、1988年メジャーデビュー〜1992年活動停止メンバー(1988〜1992年・バンドブーム期):水戸華之介(Vo)、中谷ブースカ(Gt)、岡本雅彦(Ba)、藤井がちゃ彦(Dr)サウンドの特徴:パンク・ロックの衝動に、水戸華之介の文学的・叙情的な歌詞を乗せた独自スタイル。博多発の骨太なサウンドと強烈なキャラクターで注目を集めた。デビューアルバムは窪田晴男(パール兄弟)プロデュース。代表曲:「天井裏から愛をこめて」「でくのぼう」「マグマの人よ」なぜ重要か:バンドブーム期の博多発バンドとして、文学性とパンク的衝動を融合させた独自路線を確立。「天井裏から愛をこめて」は時代を超えて語り継がれ、現在も再評価が続く名曲。