Custom Modeでできることの全体像

第2回から第4回まで、プロンプト・セクションタグ・歌詞の書き方を個別に学んできました。第5回では、これらをすべて制御するCustom Modeのパラメータを体系的に整理します。

Custom Modeには3つの入力欄があります。

パラメータ 役割 入力するもの
Style of Music サウンドの質感・ジャンル・楽器編成を決める キーワードをカンマ区切りで記述
Lyrics 曲の構造・歌詞を決める セクションタグ+歌詞テキスト
Title 曲名 任意の文字列(生成に影響することがある)

Style of Music の詳細

記述できる要素と優先順位

Style欄は多くの要素を詰め込めますが、書きすぎると指示が競合して意図が伝わりにくくなります。以下の優先順位で書くのが効果的です。

  1. ジャンル(最重要): indie rock, j-pop, lo-fi hip hop
  2. サブジャンル・時代感: 80s synth-pop, 90s grunge, neo soul
  3. テンポ感・エネルギー: uptempo, slow ballad, energetic
  4. 主要楽器: electric guitar, piano, orchestral strings
  5. ボーカルスタイル: female vocal, male rap, choir, no vocals
  6. ムード・雰囲気: melancholic, euphoric, dark, warm

キーワードの上限

Style欄には120文字程度の上限があります。重要度の低い要素は省きましょう。

効果的な記述例

シティポップ風:

city pop, 80s japanese pop, electric guitar, synthesizer, bass, smooth female vocal, nostalgic, warm

ポストロック風インスト:

post-rock, instrumental, electric guitar, reverb, build up, cinematic, atmospheric, no vocals

ハードコアラップ:

hardcore hip hop, heavy 808 bass, aggressive male rap, trap drums, dark, intense

Lyrics欄の詳細

タグと歌詞の組み合わせパターン

第3回・第4回で学んだタグの使い方を改めて整理します。

パターン1: タグのみ(AIが歌詞を生成)

[intro]
[verse]
[chorus]
[verse]
[chorus]
[outro]

→ 構造だけ指定してAIに歌詞をおまかせ。英語曲・アイデア出しに向いている。

パターン2: 歌詞フル記述

[verse]
(自分で書いた歌詞)

[chorus]
(自分で書いたサビ)

→ 日本語曲や世界観を細かく制御したい場合。

パターン3: 一部だけ自分で書く

[verse]
(自分で書いたAメロ)

[chorus]
(自分で書いたサビ)

[bridge]
(タグのみ → AIが生成)

[chorus]
(サビ繰り返し)

→ 重要なサビだけ自分で書き、その他はAIに任せるハイブリッド。最もバランスが良い。


Title欄の使い方

Titleは単なる曲名ですが、生成結果に影響することがあります。

  • 英語タイトル: 英語の曲が生成されやすい
  • 日本語タイトル: 日本語歌詞の比率が上がる傾向
  • 抽象的なタイトル: Midnight DriveBlue Horizon などムードを示すと良い
  • 空欄でも可: Sunoが自動でタイトルを付けます

Extend(楽曲延長)の活用

生成した楽曲が気に入ったが短い場合、「Extend」機能で延長できます。

  1. 生成した楽曲の「…」メニューから「Extend」を選択
  2. 延長するセクション(どの部分の後ろに追加するか)を指定
  3. 延長部分のLyricsを追加入力(タグのみでもOK)

例:生成した曲にギターソロを追加したい場合:

[guitar solo]

[chorus]
(ラストサビの歌詞)

[outro]

最大4分まで延長できます。


よくある失敗パターンと対処法

Style欄が長すぎて意図が伝わらない

120文字を超えたら削って整理する。ジャンルとボーカルスタイルだけでも十分なことが多い。

同じプロンプトで全然違う曲ができる

Sunoには生成のランダム性があります。気に入った曲が出たらすぐ「いいね」してライブラリに保存しましょう。同じプロンプトでも再生成すれば別の曲が出てきます。

歌詞タグが機能していない

タグは必ず単独の行に書き、前後に空行を入れます。行の先頭や末尾にスペースが入っていないか確認してください。


Chapter 2の総まとめ

ここまで(第3〜5回)で学んだことを整理します。

Style of Music   → サウンドの質感・楽器・ムードを決める
Lyrics(タグ)   → 曲の展開・構造を設計する
Lyrics(歌詞)   → ボーカルの内容・言語・テーマを決める
Title            → 曲名(生成に軽く影響)
Extend           → 楽曲を延長してクオリティを上げる

これだけのパラメータを使いこなせれば、Sunoの機能の8割はカバーできます。


次回予告

第6回からはChapter 3「楽器とフレーズを操る」に入ります。特定の楽器を前面に出したり、逆に抑えたりする楽器別コントロールの技法を解説します。

第6回:楽器別コントロール — ギター・ピアノ・ドラム・ストリングスを前面に出す・抑える


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