「なんとなくできた曲」から「意図した展開の曲」へ

第2回まではプロンプトでサウンドの雰囲気を指定する方法を学びました。第3回からはCustomモードを使って、より精密なコントロールに入ります。

今回のテーマはセクションタグです。Sunoのカスタムモードでは、歌詞欄に [intro][chorus] などのタグを書くことで、曲の構造(展開)を自分で設計できます。


CustomモードとSimpleモードの違い

項目 Simpleモード Customモード
操作 テキスト1行で生成 Style・Lyrics・Titleを個別に入力
構造制御 AIにおまかせ セクションタグで自分が設計
歌詞 AIが自動生成 自分で書くか、AIに書かせて編集
向いている場面 試し生成・アイデア出し 本格的な楽曲制作

Customモードはトップ画面の「Custom」タブをクリックすると表示されます。


セクションタグ一覧

歌詞(Lyrics)欄に角括弧 [ ] でタグを書きます。

構造タグ(曲の大枠を決める)

タグ 意味 使い方
[intro] イントロ 曲の冒頭。歌詞なし or 短いフレーズ
[verse] Aメロ 物語を展開する部分
[pre-chorus] Bメロ サビへの助走
[chorus] サビ 一番盛り上がる繰り返し部分
[bridge] ブリッジ 中盤の転換点
[outro] アウトロ 曲のエンディング

フレーズタグ(瞬間の表情を作る)

タグ 意味
[guitar solo] ギターソロを挿入
[piano solo] ピアノソロを挿入
[drum fill] ドラムフィルを挿入
[instrumental break] ボーカルなしの間奏
[build up] テンションを高めるビルドアップ
[drop] EDM的なドロップ

フレーズタグについては第7回でさらに詳しく解説します。


基本的な構造の書き方

シンプルなポップス構成

[intro]

[verse]
(Aメロの歌詞をここに書く)

[chorus]
(サビの歌詞をここに書く)

[verse]
(2番のAメロ)

[chorus]
(サビ繰り返し)

[outro]

ロック・バンドサウンド向け構成

[intro]

[verse]
(Aメロ)

[pre-chorus]
(Bメロ)

[chorus]
(サビ)

[verse]
(2番Aメロ)

[pre-chorus]
(2番Bメロ)

[chorus]
(サビ繰り返し)

[guitar solo]

[chorus]
(ラストサビ)

[outro]

実践:セクションタグ付きで生成する

Style欄

indie rock, electric guitar, energetic, driving rhythm

Lyrics欄

[intro]

[verse]
Walking down the empty street at night
Neon lights reflecting in the rain
Every step I take feels somehow right
Letting go of all this endless pain

[chorus]
This is where I belong
Singing my own song
Nothing can go wrong
Tonight

[verse]
The city never sleeps, it never waits
But I found my rhythm in the noise
Passing through a thousand open gates
Finally hearing my own voice

[chorus]
This is where I belong
Singing my own song
Nothing can go wrong
Tonight

[guitar solo]

[chorus]
This is where I belong
Singing my own song
Nothing can go wrong
Tonight

[outro]

Title欄

Where I Belong

タグを書くときの注意点

タグは単独の行に書く

タグの前後に余白行を入れ、歌詞と混在させないようにします。

❌ 悪い例:

[verse] Walking down the empty street

✅ 良い例:

[verse]
Walking down the empty street

歌詞を書かなくてもタグだけでOK

構造を指定するだけで歌詞はAIに任せることもできます。

[intro]
[verse]
[chorus]
[verse]
[chorus]
[outro]

このようにタグだけ書いて生成すると、AIがその構造に合わせて歌詞と音楽を生成します。


次回予告

第4回は「ボーカル入りの楽曲を作る」です。今回学んだセクションタグと組み合わせながら、歌詞の書き方・日本語歌詞の扱い方を解説します。

第4回:ボーカル入りの楽曲を作る — 歌詞の書き方とコツ


音楽制作に必要な機材はサウンドハウスで。DTM・録音機材を豊富に取り揃えています。

サウンドハウスでDTM機材を見る